地元で進学することの不安、小規模特認校への期待から、学校説明会に参加することにした私たち。
行ってみると、学校の魅力が見つかりました。
当日の説明会は、小学校で行われました。
朝から学校に向かうと、みるみる市街地から離れて、ひたすら山奥へ進んでいくので、高まる不安。
学校は存在するのか?
地図を信じて進むと、そこに学校がありました。よかった。
授業見学
説明会は、全学年の授業を自由に見学するところから始まりました。
低学年のこどもたちは、グループに分かれて遊びのブースを作り、来た人をおもてなし。
山にある素材や手作りの仕掛けで、大人でも楽しめる遊びを作っていました。
驚いたのは、1年生がパソコンで遊びの説明動画を作っていたこと。
遊びの待ち時間に、自動再生するスライドで遊びのルールを確認するようになっていました。
私が小学生のときのパソコンの授業は、せいぜいペイントで絵を描いたくらいじゃなかったっけ?と、最近のIT教育の進歩に驚きました。
職業訓練で使用している(これについてはのちのちお話しますね)Photoshopやillustratorも、私が課題に取り組んでいると、こどもは近くに来て、興味津々。
少し教えるだけで場所や使い方などを覚えるので、こどもの物事の吸収力はすごいな、と驚かされます。
少し話がそれました。話を授業見学に戻します。
高学年の教室では、授業風景を見学しました。
グループで話し合ったり、先生とも会話したり、みんなで授業を進めていく様子が見られました。
物事を考えるときに、誰かとしゃべりながら考えをまとめていくのって面白いですよね。
教師からやり方を提示され、自分ひとりで考えて、意見をまとめて発表するような従来型の教育ではなく、「ああでもない」、「こうでもない」、「それいいね」、「これはどうだろう」という会話を通した思考実験が小学校で行われていて、少人数教室の良さだけでなく、良い教育環境づくりをしようとする学校の努力が実感できました。
学校からの説明
授業見学の後は、年間の学校行事や教育方針など、学校の特色を聞きました。
学校生活の中で、自然の中での学びや遊びがたくさんあり、学年を越えた密な関係を生かした教育を行うという、小規模特認校ならではの魅力を感じました。
現代ではインターネットが発達し、興味があることや分からないことは調べれば、だいたい動画やウェブサイトなどで出てきます。
しかし、ネットから得られるのは、他の人の考えや体験といった二次情報で、実際に自分が体験して得られる一次情報の質と量とは、比較するまでもなく劣るでしょう。
この学校でこどもが過ごしていけば、さまざまな体験を通して、自分で考え、人とつながり、自然と共に生きる感性が育っていくことが期待できました。
この学校での体験は、他ではなかなかできない。
「ここで決まりだ」と感じていたとき、事務説明があり、そこでわが家にとっての大きなハードルの存在が発覚しました。
この学校には、学童がなかったのです。
1年生の間は昼に帰ることも多く、夫婦フルタイムで働いていた私たちにとって、学童は必須項目。
「仕事を続けるか、やめてこの学校を選ぶか」
我が家にとって最大級の難問がやってきました。